子供がペットを欲しがったらどうすればよい?教育評論家が語るペットを飼育する事で子供に与えるメリットとは。

2025.02.03育児ブログ, 学び・成長, 動物・ペット

ペットと子供

2017年3月31日 NHK Eテレ ウワサの保護者会のテーマは「子供にペットをせがまれたら?」 午後9時30分~ 54分

尾木ママは「ペットの飼育は教育的効果絶大」と仰っていました。確かに、ペットを飼育することが教育に良いというのはよく聞くお話です。半面、親としてはきちんとお世話ができるか心配でもありますし、ペットが死んで子供が深く悲しんでしまうことも不安です。

ペットを飼うことで子供にどんなメリット・デメリットがあるのか、改めて勉強したいなと思います。

ペットを飼う事は子供の教育に良い?

私自身は幼少期にペットを飼う事は許されませんでした。田舎の戸建てなので問題はなかったのですが、家族があまり動物好きではありませんでしたので・・・
就職してから住んでいたアパートでも飼えるフェレットを飼い始めたのですが、動物と触れ合う楽しさや、死んでしまった時の悲しみは十数年経っても忘れられません。

子供も大きくなり、散歩中の犬を見たりすると大喜びするので、そのうち「ペットが欲しい!」と言い出すかもしれません。とはいえアパートなので犬猫は無理ですが・・・

フェレットやモルモット、ハムスターやリクガメなどなど、飼いやすくて飼育が難しくなさそうな動物もいますよね。アパートで飼えるような小動物でも問題ないのでしょうか。それとも、犬や猫など、より意思の疎通ができる動物でないと意味がないのでしょうか。そのような疑問にも答えてくれると嬉しいです。

ペット飼育の経験豊富な人から苦手な人まで、色々な人の体験談が聴けるようなので楽しみにしています。

以下、実際に番組を見た感想を追記していきたいと思います。

尾木ママ ウワサの保護者会「子供にペットをせがまれたら?」

冒頭、街頭インタビューからスタートします。

子供たち
ペットが欲しい。
人と違う反応をするからかわいくて楽しくなる

保護者たち
子供がもう一人増える感じになる
自分でお世話ができるようになってからね~と、ぼやかす
カブトムシを飼ったが、長生きさせてあげられなかった
家がメチャメチャになる。病気なども心配

ペットを飼いたいという子供たちに対し、保護者達の多くは自分の負担が増えるなどで尻込みしている方も多いようです。

そもそも、親が動物好きでなかったり、子供がアレルギーだったり、住居の問題で飼えなかったりということもありますよね。

ペットと飼うことで得られたメリット 体験談

ペットと子供

スタジオゲスト(ホゴシャーズ)のアメンボさんのお宅ではカブトムシ(6世代前から飼育)・鈴虫・ザリガニ・熱帯魚・猫を飼っています。1歳・年長さん、小学4年生の長男、3人兄弟全員でペットのお世話をしているそうです。


ペットを飼うタイミングを、子供がもう少し大きくなってからにしようとは思いませんでしたか?という質問が投げかけられました。

保護者:アメンボさん
自分の事ができるようになるのを待っていたら、子供じゃなくなってしまう
自分の事をやりながら、犬や猫の世話もできるようになってほしい

という方針だそうです。更に、このご家庭にワンちゃんが加わったのです。

小学校4年生の長男はとてもワンちゃんをかわいがっているのですが、最初は中々なついてくれなかったそうです。なぜなら、これまで「散歩」する動物を飼っていなかったので、ワンちゃんがどうしても散歩やお世話をしてくれるお母さんにばかりなついてしまったようですね。

長男(小4)
一緒に遊びたいのに、なついてくれない!なんでお母さんにばかりなつくの?

母・アメンボさん
犬はお世話をしてくれる人のことが好きになるんだよ

というやり取りがあり、ワンちゃんに好かれたい一心で、積極的にお世話をするようになったそうです。今ではすっかり仲良し!

ゲームとの付き合い方にも変化が!?

ゲームをする子供

長男は夢中になると返事もしないほどゲームに熱中してしまうそうです。

しかし、犬の散歩のサインを無視してゲームを続けていたら・・・ワンちゃんが家の中でおもらししてしまった!というエピソードがあったそうです。


長男
(犬が)悲しい顔をしていた
犬が自分のせいでおしっこをもらしてしまった
責任を感じた。

と語っていました。それ以来心を入れ替え、ワンちゃんの気持ちを考えたり、散歩にも積極的にいくようになったそうです。

保護者のアメンボさん
犬や猫にも気持ちがあるのが分かったようだ

と語っていました。尾木ママが注目したのが、長男の「(ワンちゃんが)悲しい顔をしていた」という部分です。

尾木ママ
人間同士と違い、会話ができない相手・動物の気持ちを読み取ろうという努力が、「友達の気持ちを読み取る」「母の気持ちを読み取る」努力につながり、人間としての心が豊かになる

といったことを仰っていました。

子供は、きちんとペットの世話ができる?

  • 子供がペットを可愛がらなかった・・・
  • 誰が世話をするかでケンカになる・・・
  • 世話を忘れて死なせてしまった・・・

といった声も番組に寄せられたそうです。確かにこのような心配もありますよね。

赤ちゃんと犬

動物がたくさんいる前述のアメンボさんは、「ある程度大人が(ペットの飼育を)リードすることも必要かもしれない」と語りました。


長男がカブトムシの世話をしなくなった時はアメンボさんがお世話をし、次の年にまた土から出てきた・・・ということを何度かそれを繰り返していたそうです。そのうち、次男(年長さん)が自分でやると言い出したそうです。

やはり、親の背中をみて子供は学んでいくということでしょうね。

他の保護者、アボガドさん宅では、メダカ・犬・猫を飼っているそうですが、やはりお世話をしてくれないこともあるんだとか。でも、親がいつもやっていることを見て、自分にできることをやってくれたりするそうです。

尾木ママ
「あなたが飼いたいっていったんでしょ」など、責任を丸投げ・押しつけるのではなく、親がやって見せることが大切

保護者のみなさんも、飼い方を調べながら飼育をしていたそうです。「子育てと同じで、何かを育てながら、自分が親になっていく」と語っていました。ペットを飼うと大人も癒されますし、子供への接し方にもいい形で影響するのかもしれませんね。

ペットが家族の絆を強める

  • 家族の会話が増えた
  • パパが優しくなった
  • けんかの時、緩衝役になってくれる

といった、ペットを飼うことに肯定的な声も多くよせられたそうです。

ペットと家族

子供のギャングエイジ(児童が教師や保護者より友達を大切にし始める時期。小学校の3~4年生頃から見られる)が始まり、子供との距離を感じていた頃、飼っていたメダカの鉢が落ちてしまうという事件があったそうです。そのとき、子供が慌ててメダカを助けようとし、家族全員でメダカをレスキューしたそうです。


NHK 高山アナも、反抗期で親の顔も見たくない頃があっても、飼っているウサギが気になって家に帰ったこともあるそうですよ。

このように、小さな生き物でも親子の絆を深めてくれる・絆を守ってくれる事があるということですよね。

ペットが子供の心を支える

ペットと子供

あいち小児保健医療総合センターの例では、虐待を受けた子供と犬の触れ合いを取り入れ、それまで警戒心が強かった子供が心を開き、少しずつ穏やかになったそうです。


心療科医長 新井康祥 先生
大人は「何があったの?」と質問してしまうが、質問も否定もしない犬の姿勢が子供の心を和らげるのでは?
と仰っているそうです。

他にも、保護者さんの体験では、子供を叱り冷たく接してしまった時も、ペット(猫)が子供に寄り添い、結果として助けになってくれたことがあったそうです。

ペットを飼う時に気を付けること

尾木ママは、メリットは多いが、デメリットもあると語ります。

公益社団法人 日本動物病院協会
ペットを飼う時に気を付けること
人もペットも幸せであることが前提
ペットに暴力をふるい、子供の心が傷つくことも

ペットのしつけなどで、子供がペットをたたくと動物が怯え、怯えた動物をみて、子供が傷ついてしまうということもあるのです。飼い方のサポートは、家族みんなで行ってあげる必要がありますね。

ペットの死が子供に与える影響

一般社団法人 ペットフード協会が行ったアンケートが紹介されていました。
ペットを飼えない理由で多いのもの・・・「別れがつらいから」
ペットを飼ってよかったこと第1位・・・「子供が命の大切さを理解してくれた」
となったそうです。

ホゴシャーズのカラスさん宅では、今まさにそのような状況を迎えていました。(お子さんは小学校5年生の女子)

カラスさんの家の2匹のワンチャンは15歳と16歳。産まれた時から傍にいてくれた2匹は、娘さんにとっても大切な家族。2匹の事を、「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」のように感じているそうです。


人間で言うと80歳になる16歳のワンちゃん。目も見えないようで、食事中にお皿を支えてあげるなど、娘さんも介護に積極的に参加していました。散歩もワンちゃんに合わせゆっくりと歩き、階段では抱っこ。

娘さん(小五)
若い時はいっぱいできたけど、なんにもできなくなった。助けてあげたい。

母カラスさん
(介護してくれる様子が)微笑ましい。ありがたい。もう何年も生きられないから、可能な限り面倒をあげたい。
みんなで一緒に世話していこうと娘とも話している
友達と遊ぶよりも優先してお世話・介護をしてくれる

ご自身もペットの死を迎えるのは初めてのことだそうで、涙ながらに語っていました。

ワンちゃんの延命手術についてなど、娘さんとの対話を多く設けているそうです。手術などはせずに家で見取ってあげたいというカラスさんに対し、できることはやってあげたいという娘さん。

対話の様子に、思わず私もウルウルしてしまいます。

ペットの死で悲しむ子供をケアするには

帝京科学大学 濱野 佐代子准教授によると
ペットの死で悲しむ子供をサポートするには・・・
・家族で一緒に悲しむ
・悲しむことを否定しない
・一緒に泣いてあげる 話を聞いてあげる

といったことが大切だそうです。

親は、自分も悲しいからといって亡くなったペットの話題などを拒絶してはいけないそうです。悲しむことが悪い事だと子供が感じてしまわないよう、一緒に悲しむことが大切だそうです。

前述のペットだくさんのご家庭、アメンボさん宅でも、飼っていた猫が突然死してしまったそうです。子供たちは悲しみ、長男は泣きながら「夜間救急カード」を持ってきて、「動物たちになにかあったらここに電話をする」と言ったそうです。

子供達も、色々な形で悲しみを乗り越えていくのですね。

子供の教育と、ペットについて まとめ

  • 生き物と触れ合うことで、子供の心は豊かになる。
  • ペットの世話は、親が率先してやってみせる。

生き物を飼う事は、大人にとっても簡単なことではありません。でも、子供や家族にとって、それ以上の何かが。「メリット」という言葉だけでは表せない、特別な絆や教訓が得られるのではないでしょうか。

ペットの飼育を通して、「生きるということ」「命とはなにか」「老いるということ」を子供なりに学んで欲しいものです。犬や猫は飼えなくても、小動物などは買ってみたいなと思いました。

動物園の触れ合いコーナーなどを利用することも有益だそうですよ。まずは、そのような機会を設け、子供の反応を見るのも良いかもしれませんね。

以前、吉祥寺 井の頭公園の動物園に行った時の記事もあります。よろしければ参考にして下さいね。

吉祥寺駅 子連れで遊ぶならトイレがたくさんある井の頭公園の動物園がおすすめ

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