子供のコミュニケーション能力を向上させる方法とは?2歳3歳5歳の育児の悩みに専門家が答える!

2018.06.06育児ブログ, しつけ・トレーニング, コミュニティおすすめ絵本

兄弟-姉妹-喧嘩

2017年4月8日 NHK Eテレ すくすく子育てのテーマは「コミュニケーション能力はどう育つ?」でした。

日本の企業でも欧米的な考えが普及し、コミュニケーション能力の高い人材の評価が高まっていますよね。子供のコミュニケーション能力を育て、向上させていくには、親はどんな努力をすればよいでしょうか。

今後の育児の参考になったのでシェアしたいと思います。

番組では2歳3歳5歳の子供を持つ親の悩みに、専門家が答えてくれました。

我が家の息子は現在3歳になりますが、幼稚園にも行っていないので子供と遊ぶ機会は少なめ。ちょっと慎重派で怖がり。お茶目な子供らしい面もあるのでそこまで心配はしていませんが、引っ込み思案になってしまわないかちょっと心配しています。

子供のコミュニケーション能力は、いつ、どのように育っていくのか。非常に参考になりました。

子供のコミュニケーション能力について
コメンテーターを務める専門家

MCはいつものアンガールズ山根さんと、マナカナのカナで知られる三倉佳奈さん。カナさんの娘さんは気の強い方で、おもちゃの取り合いになることもあるそうです。

今回のコメンテーターは以下の方々でした。

恵泉女学院大学 学長
発達心理学 大日向雅美(おおひなた まさみ) さん

1970年代、コインロッカーベビー事件という、新生児がコインロッカーに遺棄されるという痛ましい事件が複数ありました。大日向さんはこの事件を機に、母親の育児不安や育児ストレスについて研究を行い、子育て支援の必要性を説いた草分的存在の一人だそうです。現在はNPO法人あい・ぽーとステーションの代表理事も務めます。

NPO法人 あい・ぽーとステーション
http://www.ai-port.jp/

恵泉女学院大学 学長
発達心理学 大日向雅美(おおひなた まさみ) さん

ありのまま子育て みんなママのせい? 子育てが苦しくなったら読む本 おひさまのようなママでいて
など、育児に関する書籍を多く出版されています。

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公式サイトはこちら
http://www5a.biglobe.ne.jp/~mohinata/

法政大学文学部心理学科教授
渡辺弥生(わたなべ やよい)さん

子供の心を研究している、渡辺教授。

法政大学サイトプロフィール
https://www.hosei.ac.jp/gs/kenkyuka/jinbun/shinri/kyoin_message.html#toc03

いじめ・対人関係・育児不安など、育児支援に関するテーマの研究をされています。代表的な書籍は『子どもの「10歳の壁」とは何かを考える』(光文社、2011)など。ちなみに、同姓同名の女流棋士渡辺弥生(読みは”みお”)さんがいらっしゃるようなので、書籍を探す際は「発達心理学」などを付けたしたほうが良さそうです。

10歳(9歳 小4)の壁というのは、早期教育を促すために、「この時期までに運動や勉強をしておかないと手遅れ」という意味で用いられてきた言葉のようですね。渡辺さんは、10歳は「壁」ではなく、「飛躍」の時期 と捉えているそうです。

渡辺弥生
他にも、興味深い書籍をたくさん出版されていました。

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ベネッセの教育情報サイトに渡辺弥生さんの全三回の連載があり、こちらも大変参考になりました。
「10歳の壁」ってどんなもの? どんな根拠に基づいているの?【前編】
http://benesse.jp/kosodate/201511/20151126-2.html
「10歳の壁」この時期の子どもの内面に起こる変化や成長とは?【中編】
http://benesse.jp/kosodate/201511/20151127-3.html
「10歳の壁」子どもを飛躍させるための保護者のサポートとは【後編】
http://benesse.jp/kosodate/201511/20151128-2.html

2歳児 一人遊びが好きな子供。友達と遊べるようになる?

積み木

子供によってはおもちゃを取り合ったりすることもあるので個人差はありますよね。スタジオゲストのママの悩みは、一人遊びばかりの子供の将来についての心配でした。


2歳4か月の息子を持つママ
児童センターに遊びに行くと、いつも一人遊びしている2歳の息子。友達と遊ぼうとはせず、遊びたいおもちゃがあっても友達が遊んでいる間は他の事をして順番をじーっと待っている。家でもママに遊んでと言う事はなく、一人遊びが多い。
内向的でも良いが、将来的に友達と遊べなかったり、集団生活についていけるか心配

心理学 渡辺弥生さん
2歳3歳では社会性は身につかない 一人で遊ぶのは普通の発達段階なので心配はない。3歳4歳になると声をかけたりするようになる。
”内向的”ではなく、「優しく見守るタイプ」「慎重なところがある」とポジティブに捉える
遊びが単純なら「こんな遊び方もあるよ」など、遊びの幅・イメージを増やしてあげる
「入れてって言うと一緒に遊べるよ」など教えてあげる
対人関係(ソーシャルスキル)やコミュニケーション能力はどんどん変わっていく
色々な人と関わることで対人関係は学んでいけるので心配はいらない

発達心理学 大日向雅美さん
今、集中できることがあるのは良い事。
大きくなって、自分をアピールすることだけが評価されるとは限らない。
大学では内向的な人でも早い時期に企業の内定をもらってくることがある。我先にアピールするより、話しやすい雰囲気を作ることが魅力になることもある(企業の採用担当者とのお話で聞いたそうです)
性格は円状。真ん中は気質で成長しても変わらない。周りに人との触れ合いなどから新しい自分を作っていく。「なりたい自分」が出てくるのは思春期から。

スタジオでも、この男の子は、2歳とは思えない落ち着きっぷりで、大人しく座っていました。僕の3歳になる息子も少し似ている所があって、例えば滑り台で並ぶのがちょっと下手だったり、待っているのか躊躇っているのか、後から来た子にすぐに抜かされたりしてしまいます。

普段幼稚園に行ったりしていないので、どう遊べばいいかわからないのかもしれません。ちょっと遠慮がちで、自分もそういう所があるので心配になり、つい「ちゃんと並んでー!滑れないよー!」と声をかけてしまったりします。(怒るわけではありませんが・・・)
同じくらいの子に「いっしょにあそぼー!」と声をかけたりもするんですけどね^^;

ママさんは、お二人の話を聞いて、ポジティブに捉え、きっかけを作ってあげたいと仰っていました。僕も少しポジティブにとらえて、優しい所があり、慎重なことは良い事と、見守ってあげようかなと思いました。

3歳 相手の気持ちを分かってあげられるようになるには?

子供-喧嘩-取り合い

次は、3歳7か月の女の子のお話。お友達と遊ぶのは大好きなのですが・・・

かして!
まって!(お友達)
やだ!つかいたい!

大好きな人形を友達が使ってしまい、大泣き。「自分が遊びたい!」という気持ちが抑えられないそうです。お家でも周りを気にせずずーっと自分でおしゃべりしているんだとか。


幼稚園入園を控え、集団生活も始まることから、ママは「お友達と遊ぶときにコミュニケーションがとれず、自分勝手と思われないか・・・」と心配しているそうです。

子供が他の子のおもちゃを触ろうとしたらどうすればよいのか。
逆に他の子が自分の子供のおもちゃに触ろうとしたとき、子供が怒ったり泣いたりしたらどう接してあげるとよいのか。

色々調べてもなかなかベストな答えは出ないものです。

ママ
お友達の話を聞いたり、自分を抑えたりできるようになるには?

心理学 渡辺弥生さん
お友達の気持ちを考える機会を作ってあげる。
聞く力を育てたいなら、親が聞いてあげるモデルを示す
うるさいなと思っても、「へぇ~」としっかり聞いてあげる

発達心理学 大日向雅美さん
心理学 心の理論「自分が考えている事と 相手が考えていることは違う」ことを理解する 人の気持ちがわかるのは4歳を過ぎてから。
楽しくおしゃべりをしているのは良い事。「この時はおしゃべりを聴けないよ」「この時はちゃんと聞く」など、子供の話をちゃんと聞く時のメリハリをつける
うまくできないことを経験するために園に入ると考える。お友達は話を聞いてくれないこともある。そういう経験も大切。

お友達の気持ちを考えられるように、導いてあげる。
まずは、大人がしっかり子供の気持ち・声を聴いてあげる。
ということが大切ですね。

5歳 自分がされて嫌なことを他の子にしてしまう

兄弟-姉妹-喧嘩

5歳6か月の男の子のパパママの悩みです。最近、友達の間で上下関係が出来てきているんだとか。


ママ
強い子にされたこと(悪ふざけなど)を嫌と言えず、帰ってきてから泣いたりする。
弱い子には同じ事をしている。自分がされて嫌なことを他の子にしてしまう。どう接して行けばよい?


心理学 渡辺弥生さん
5歳6歳になると他者比較ができるようになるため、グループが出来たり、リーダーシップを持つ子が出てくる。
「されたこと」と「したこと」を一緒に考えることがまだ難しい。別々に考え、それぞれに「こうした方がよかったね」と教えてあげる

発達心理学 大日向雅美さん
子供は、ある面で残酷な面もある。強いものに巻かれ、弱いものをいじめる、動物的本能とも呼べるような部分がまだある。
それは子供の性だが、放置してはいけない。しつけは必要。

大日向さん曰く、「お友達にされて嫌なことは他の子にしないで」といっても、大人が考えている嫌なことを、子供もそう思っているとは限らないということです。

あのとき、あなたはどう思ったの?
など、子供の気持ちを最大限に言語化させて出させてあげ、「あなたがそう思ったなら、○○ちゃんも嫌だったのかな」と、最終的な結論を、子供に持たせてあげることが大切だそうです。

ここでカナさんからも質問。
カナさん
おもちゃをとられて友達を突飛ばしたりした場合、どうすればよいか。

大日向さんは、「叩かれたら嫌でしょ?」と言う前に「どうして突飛ばしたの?」と聞いてあげるようにすると、「いやだった」「だいじなおもちゃだった」などと、子供なりに言うようになると仰っていました。

そうなって初めて、「同じことはしないようにしようね」と言えるようになるのです。
ただ、正解は一つではないため、「ママ(パパ)はやめて欲しい!」「ママ(パパ)はそれはダメだと思う!」と伝えても良いそうですよ。様々なコミュニケーションを繰り返し、子供の感情・気持ちを引き出すことが大切なんですね。

「お友達にされて嫌なことは他の子にしないで」
大人はこのように言ってしまいがちですよね。自分もそうでした。今後は、もっと子供の気持ちを聞き出してあげられるよう、努力したいと思います。

思いやりを持った子供になって欲しい。思いやり・気持ちがテーマのおすすめ絵本の紹介

思いやりを持った子供になって欲しい。これは全ての親の願いと言ってもよいのではないでしょうか。

では、思いやりとはなんでしょう?

心理学 渡辺弥生さん
お互いが違う人間だからこそ、伝えようと努力したり、相手を理解しようという努力を積み重ねることが思いやり

でもそれを子供に伝えるのは難しいですよね。そんなときは絵本がおすすめだそうです。絵本は訓戒くさくなく、絵が中心で非常に理解しやすいそうですよ。

どの絵本も、大人も感動できそうな絵本でした。

『いもうとのにゅういん』筒井頼子 著

いもうとのにゅういん 筒井 頼子 (著) 林 明子 (イラスト)

妹が盲腸で入院することに。お姉ちゃんはお見舞いに何を持っていけば良いか、一生懸命考えます。

折り紙を折り、手紙も書きました。「あやちゃん(妹)がもっと喜ぶものはなにかしら・・・」
そして、お姉ちゃんがお見舞いに持って行ったものは・・・

いもうとのにゅういん
あさえ(おねえちゃん)ちゃんがぐっと成長する瞬間が描かれています。

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『ほんとは ちがうよ』 かさいまり作

ねずみのハリーとマットの物語。旅に出るハリーに、寂しさから冷たく接してしまうマット。

かさいまり ほんとはちがうよ
「ほんとは ちがうよ。いっしょに あそびたいのに。ぼくの こころと ことばが けんかしてる」複雑な人の気持ちに触れられる絵本です。

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こちらは興味があったのですが、楽天は扱いが無く、Amazonも品切れでした・・・
かさい まり さんの絵本は色々ありました。今度図書館でも探してみようかと思います。

かさいまりさんの絵本検索(楽天) かさいまりさんの絵本検索(Amazon)

『くれよんのくろくん』 なかやみわ作

なかやみわ くれよんのくろくん
他のくれよんと一緒に絵を描けないくろくん。仲間外れにされてしまいますが、シャープペンのお兄さんのおかげで皆と仲良くなるお話。

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されてしまった悲しさもわかるし、どうしたら解決するかを考えることができる。思いやりを考える上でおすすめできる絵本だそうです。

子供のコミュニケーション能力について まとめ

人と様々なかかわり方をすることでコミュニケーション能力は向上していくんですね。

  • 2歳3歳では社会性は身につかない
  • 子供の性格をポジティブに捉える
  • 人の気持ちがわかるのは4歳を過ぎてから
  • うまくできない(思い通りにならない)ことを経験するのも大切
  • 「叩かれたら嫌でしょ?」と言う前に「どうして突飛ばしたの?」と聞いてあげるようにする
  • 様々なコミュニケーションを繰り返し、子供の感情・気持ちを引き出す

子供の年齢にもよりますが、子供のコミュニケーション能力を向上させていくには、親が見守り、導いてあげることも大切ですね。特に、「お友達にされて嫌なことは他の子にしないで」といっても伝わらないことがあるというのは目からウロコでした。

子供の気持ちを聞き出す
子供のおしゃべり・気持ちを聞いてあげる

パパママが子供とたくさんコミュニケーションを取ることが、コミュニケーション能力の向上には一番なのかもしれませんね。

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