紫外線から赤ちゃんを守るには?日焼け・紫外線対策の方法・グッズをご紹介
紫外線・日焼けから赤ちゃんの肌を守りたい!多くのママの願いではないでしょうか。NHKまいにちスクスク 乳幼児の肌を守ろう(4)「お出かけ時のスキンケア」の放送内容が大変参考になったのでシェアしたいと思います。
- 紫外線の赤ちゃんへの影響
- UVインデックスって?
- 日焼け止めの選び方・塗り方
解説してくれたのは 神奈川県立こども医療センター 皮膚科医長 馬場直子さんです。
赤ちゃんの肌はすべすべに見えますがとてもデリケートです。外出時は時間帯によってはスキンケアが不可欠です。紫外線の強い時期は特に注意してくださいね。
目次
紫外線による乳幼児への健康被害~UVインデックスとは~
紫外線には、体内でビタミンDを作り、骨が丈夫になるなどといったメリットもあるそうですが、紫外線を浴びすぎると日焼け(急性)や、長い目で見ると皮膚ガンといった恐ろしい病のリスクを高めるということです。
母子健康手帳には、以前「日光浴」を推奨する記載があったのですが、このような経緯から、外の空気や温度差に触れる「外気浴」という言葉に変更されました。
今と昔で違う子育ての方法論
とはいえ、子供はお外で遊びたがるものですし、お外で遊ぶことのメリットはとても多いのも事実。季節や時間帯に気を付け、紫外線を過剰に浴びすぎないよう、工夫した方がよさそうですね。
UVインデックスとは。外出で気を付ける季節・時間帯
番組の中でUVインデックスというワードが出てきたので詳しく調べてみましたので、リンク先なども掲載したいと思います。UVインデックスは、紫外線が人体に及ぼす影響度をわかりやすく示した指標です。
環境省の紫外線 環境保健マニュアル2015 によると、
UVインデックスが3~5(中程度)になると日陰の利用や日焼け止めなどの対策が推奨され始めます。
UVインデックスが8~10(非常に強い)段階になると、外出を控えるなど、より強い対策が求められます。
環境省 紫外線 環境保健マニュアル2015
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf
つくば(茨城県)の例では、4~9月頃の10時~14時の時間帯で、紫外線対策が必要にると言えそうです。
全国の紫外線分布図を確認することもできます。
http://www.jma.go.jp/jp/uv/
日焼け止めの使い方・選び方
番組の中では、日焼け止めの使い方についても紹介されていました。
神奈川県立こども医療センター 馬場直子さん
日焼け止めは生後6か月から 30分以上の外出時に 体の露出部位に塗る
※日焼け止めは肌にとって負担にもなるため、日焼け止めの選び方にも注意しましょう
赤ちゃん・乳幼児に適した日焼け止めを選ぶ際に注視したい表記
神奈川県立こども医療センター 馬場直子さん
日焼け止めは、肌に良いものではない
ということを仰っていました。敏感な赤ちゃんのお肌に塗るものなので、選び方にも注意したいものですね。
アレルギーテスト済み
パッチテスト済み
といった表示があり、添加物が少ないものなどを選びましょう。
「SPF」「PA++」などの表記の意味は?
日焼け止めには「SPF」「PA++」などの表記がありますよね。これらの意味についても知っておきましょう。
SPFとは・・・
肌が赤くなる原因の紫外線を防ぐ効果があり、数値や+が多くなるほど効果が高くなります。反面、肌への負担も大きくなるそうなのです。
番組では時間の都合か、SPFのさらっとした説明で終わってしまったので、一応詳しい情報・リンクなどもリサーチしました。
以下、wikipediaより抜粋してまとめました。
まず、紫外線にもUVA波とUVB波などの波長による分類があります。
UV-A波・・・老化を促進・メラニン色素を酸化させて褐色に変化させる
UV-B波・・・表皮層に作用することで色素細胞がメラニンを生成し防御反応(日焼け)を起こす。ビタミンDを生成。
SPF(Sun Protection Factor)は、UVB波の遮断効果を表す指標
PA(Protection grade of UVA)は、UVA波からの防御力を示す指標
ということです。
※かいつまんだ部分もあるので、以下も一読することをおすすめします。
サンスクリーン剤(日焼け止め)wikipedia
紫外線 wikipediaより
神奈川県立こども医療センター 馬場直子さんは、赤ちゃん用の日焼け止めを選ぶ際の数値の目安として、
SPF 20~30
PA ++
位がおすすめということを仰っていました。
また、紫外線吸収剤が配合されているものは肌への負担が大きいそうなので、赤ちゃん・乳幼児には「紫外線吸収剤 不使用」などの表記があるものがおすすめだそうです。
紫外線吸収剤は白っぽくならないため、大人にとっては使いやすいですが、子供に塗るとかぶれやすいそうですよ。
赤ちゃんに日焼け止めを塗る際の注意点・正しい塗り方
日焼け止めの適量・・・
乳幼児の顔全体でパール粒1個分程度。塗った後白くなる位で良く、たっぷり塗らないと効果は薄れてしまうそうです。また、2~3時間たったら塗り直しましょう。
神奈川県立こども医療センター 馬場直子さん
皮膚炎がある場合や、皮膚が荒れている場合は使わないようにしてください。
日焼け止めは性質上落ちにくいものなので、洗っても落ちずに蓄積してしまうことも・・・
肌がカサカサしてきた・・・肌が荒れてきた・・・といった場合は一旦日焼け止めを塗るのを控えるようにしましょう。
日焼け止め以外にも、長袖や日傘を使うなど、赤ちゃんの敏感なお肌を守ってあげてくださいね。
赤ちゃん・乳幼児の紫外線対策まとめ
- 紫外線を過剰に浴びるのは長い目でみると皮膚がんなどのリスクが
- 日焼け止めは生後6か月以降、30分以上の外出時に
- 露出部位にまんべんなく塗り、2~3時間たったら塗り直す
- SPF20~30 PA++程度が目安
- 添加物・紫外線吸収剤不使用
- アレルギー・パッチテスト済み
といった点に注意して日焼け止めを選んであげるとよさそうですね。勉強になりました。
-
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