2020年教育問題 アクティブ・ラーニングで日本の教育はどう変わる?大学受験が変わり、センター試験がなくなる!?
NHK Eテレ尾木ママがコメンテーターを務める「ウワサの保護者会」で「アクティブ・ラーニング」が特集されていました。
2020年 大学入試が変わる!?
それに合わせて、学校教育も変わる!?
アクティブ・ラーニングとは?
これから学校での勉強が始まる子供を持つパパママが押さえておきたい「アクティブ・ラーニング」の概要や「教育の2020年問題」について、放送内容を元にまとめました。
特に、今(2017年3月)、中学二年生の子供が大学受験を受ける時から、大学受験が変わります!
目次
アクティブ・ラーニングとは?
アクティブ・ラーニング(Active learning)は、学修者主体の学習手法の一つであり、学修者が能動的(アクティブ)に学修(ラーニング)に参加する学習法の総称である。
引用:Wikipedia
子供が未就学の場合、「アクティブ・ラーニングって??」「名前は聞いたことあるけど・・・」という方も多いのではないでしょうか。
アクティブラーニングをメディアで知り、注目している保護者の中にも、
子供たちの勉強の力・考える力の差が今以上についてしまうのでは?
ウチの子供は引っ込み思案なので対応できるか心配・・・
など、不安を覚える方も多いです。
専門家へのインタビューも行っていました。
文部科学省 初等中等教育局 視学官 田村学さん
これまでの授業のイメージは、教師が黒板の前に立ち、子供たちに一方的に説明をし、子供たちはそれを受け止めるというものだった。
社会の変化により、今までのように知識をただ暗記しておくだけでは、社会に出てから活躍できる人材になれるとは限らない。
自分から進んで学んでいく「主体的な学び」。子供同士が互いにディスカッションして話し合い、問題を解決していく「対話的な学び」、これまで使ってきた様々な知識や技能を積極的に活用しながら自分の考えを出したりアウトプットして深く理解していく「深い学び」。
こういった事を今まで以上に学校の授業で実現していくということを目指している
この考え方を取り入れた新しい学習指導要領が2020年、小学校から順次取り入れられ、大学入試も変わるということです。
知識だけでなく自分の考えを持ち、それを表現する力を伸ばしていくことがこれからの教育の大きな指針となっているようです。
2020年大学受験はどうかわる?
センター試験が終わる!?
保護者 Mさん(子供 高1女子 中2女子)
大改革される頃に大学入試だが、どうなるのか
保護者(子供 中一女子 小五男子)
娘は私学で、それに向けて体制を整えているようだが、どのような採点になるかなど、基準がわからないため、先生も手探りのようだ
などなど、子供が改革に合わせて大学受験をされる方は、前例がないということで不安も大きいようです。
2020年度の大学入試改革、教育の2020年度問題として注目されていますが、これまでの大学入試センター試験(知識・技能 マークシート選択式)にかわり、大学入学希望者学力評価テスト(仮称)は、 マークシートに加え、「思考力・判断力・表現力」を評価する記述式の問題が導入予定だそうです。
さらに各大学の個別入試には
・面接 論文 集団討論
・ボランティア活動
・資格/検定試験などの成績
など、学生の主体性や意欲を総合的に評価していく方針が打ち出されているのです!
今(2017年3月)、中学二年生の大学受験からですよ!!
- 記述・論文の場合、公平性は保たれるの?
- 引っ込み思案、前に出たがらない子供はどうすればいいの?(ウチの子がマイナス評価に・・・)
- いったい、子供のために何をしてあげればよいの?
といったことが気になるパパママは多いのではないでしょうか。
小中校の一部学校教育をアメリカで受けた保護者の意見
やっとかという印象。自分が受けた教育に似ている。
クラスが少人数(15~6人)で、授業中は絶えず意見を聞かれ、黙っていられなかった。
このように、海外では自分の考えや意見をアクティブに表現することが常に求められていたそうです。日本も、先生「教えました」生徒「学びました」という形ではなく、対話型の生きた関係が求められているのです。
学校教育はアクティブ・ラーニングでどう変わる?
大学受験のあり方が変わることで、高校の授業、小学校・中学校の義務教育過程にも変化が訪れると言われています。すでにアクティブ・ラーニングに取り組んでいる横浜市立 大岡小学校への取材が行われていました。
この小学校では体験と話し合いを子供たちと繰り返し行うことで、子供たちの考える力を育てようとしているそうです。5年生が取り組んでいるのが「学校の池プロジェクト」。古くなった池を整え、魚や植物などの生態系を育む場所を1年がかりで作ることが目標。
池の橋を作る
鉢の位置を整える
など、子供たちが主体となって行っていました。
生徒が主体とはいえ、もちろん先生が何もしていないわけではありません。
担任 鈴木先生は、子供たちが居ない時に授業を臨機応変に進めるためのシミュレーションをしていました。答えが無い授業。一番大事なのは子供達が何を話しているのかをわかって、ちゃんと楽しめること・・・と語っていました。
アクティブ・ラーニングのポイント
子供たちが主体
授業の内容・テーマ
学校の池プロジェクトで試作した橋の課題と、ウッドデッキについて
授業は、子供が次に話す人を指名しながら進められていました。これもアクティブ・ラーニングのポイント。子供たちが主体になって授業に臨んでいるのです。
小学校の頃を思い出すと、学級会議みたいなものがありましたよね。先生が一歩引いて、生徒たちが話し合いをするという。そのイメージにかなり似ています。
アクティブ・ラーニングのポイント
意見を聞き、新たな視点から考える
先生は子供たちの声に耳を傾け、黒板にまとめていきます。自発的に子供たちが発言し、「学校の池」の展望にキラキラと目を輝かせています。周囲の意見を聞くことで、新たな視点から考える。これもアクティブ・ラーニングのポイントです。
アクティブ・ラーニングのポイント
対話を深める
時折先生は子供たちの意見を整え、授業の流れを整えていきます。このように、対話を深めていくのもアクティブ・ラーニングのポイントです。
子供たち
自分が考えていなかったことを友達が言ってくれたりして、自分の考えが広がる
など語っていました。
先生たちの試行錯誤
授業後は先生たちが集まり、意見の交換も行われていました。もっと掘り下げた方がよかったのでは? など。
担任の鈴木先生
教える側という感じではなく、子供たちと一緒にやっていく立場。一緒に楽しみ、一緒に問題に取り組む。一緒に考える。
将来的に全ての授業でこのような方式を取るのが目的のようですが、従来の講義型授業によって基礎学力を身につけることも大切ですね。(尾木ママ談)
- アクティブ・ラーニングと、知識の伝達(基礎学力)は両輪
- 子供たちの興味や関心を大切に
- 先生が耳を傾け、子供の意見・考えを引き出す
子供たちが主体ではありましたが、恐らく方向性を決めたり、脱線しないよう舵をとってあげたり、授業を担当する先生の役割というのはかなり大切なように思いました。
子供たちがどんな意見を出すのか?どんな方向に進もうとするのか?ある程度見越してシミュレーションしたりと、カリキュラムや授業内容がある程度決まっている今の授業方法とはかなり違い、先生に求められるものも変わってくることでしょうね。
今後の教育のために、家庭でできることは?
アクティブ・ラーニングに対応するために、子供のためにできることは?
子供の好奇心・意欲を育てるということが大切になってきますね。あなたの子供は、どんなことに興味を持っていますか?子供が興味を持っていることを応援してあげることが大切なのかも知れませんね。
例えば番組に出演していたママさんの子供の興味関心は「競馬観戦」小五にしては渋い!なんと5才の頃にたまたま見た競馬のTV中継で目覚めたんだとか!なんと馬の名前を500以上暗記!!勝ちそうな馬を覚え、どこまで行くのかを見ているのが楽しいのだそうです。
子供って、興味のあることに対して大人以上の能力を発揮することがありますよね。そこから、どんな風に能力を開花していけるのかを考えてあげることも、パパママの大切な役目かもしれませんよ。
競馬なんかにのめり込んでも、役に立たないので、やめて欲しい・・・というママさん。確かに、学校のテストにも授業にも出てきませんからね。騎手になりたいという子供に対し、ママは不安を覚えているそうです。
子供の興味から、意見を引き出すには?
白梅学院大学 子ども学部 無藤隆 教授
親は子供の興味に共感し、受け止める興味について話してもらい、耳を傾ける。
子供は、話す機会を多く持つと、他のことも上手に話せるようになる。
勉強と関係ない事でも、広い意味での「学び」に繋がっている。
否定はせず、信じて接してあげることが大切
尾木ママ
馬の名前を、日本語に訳すとどうなるか?などと聞いてみて?
なるほど、さすが尾木ママ!!馬への興味を、英語への興味に展開させました。ママの顔も輝きます。
教授の意見も頷けます。たしかに、
自分の好きなことについて話す=意見をアウトプットする能力・意欲を育てる
ことに繋がりそうです。まさに、アクティブ・ラーニングに必要とされるものです。
他にもないか考えてみました。例えば、馬は交配をしたりもするので、遺伝に興味をもって遺伝子工学を志すとか。(競馬はあまり詳しくないので他にもあれば教えて下さい笑)
他の保護者の方では、子供の頃鉄道が好きで駅名をたくさん覚えていた。そこから派生して、地理の勉強が好きになった・・・という方もしました。
好きなことが子供の才能を伸ばすことにもつながります。子供が主役になり、家庭生活をアクティブにする、アクティブ・ライフを心がけることが、今後のアクティブ・ラーニング、ひいてはこれからの社会に対応できるような子供を育てることになるのかも知れませんね。
アクティブ・ラーニング まとめ
子供の興味や関心に対して、否定的になっていたりしませんか?
子供の声に耳を傾け、「好き」を育ててあげれば、自ずと子供の学習意欲は伸び、これからの世界に対応できる大人になるのかもしれませんね。
- 学びの楽しさを知ることがアクティブラーニング!
- 親子の対話を大切にして、家庭生活をアクティブ・ライフに!
個人的には、アクティブ・ラーニングは大変素晴らしい授業方法だと思いました。興味のあることを学べる・学ぶことに意欲的に取り組めるというのは、勉強する際に一番大切なことだと思うのです。
子供に〇〇の仕事に就いてほしい
子供に〇〇の勉強をしてほしい
そんな風に考えられているパパママもたくさんいるでしょう。でも、一番大切なのは「子供が何をしたいか・何が好きか」ではないでしょうか。
我が家は小学校もまだですが、子供との対話を大事にする。子供が好きなことを一緒になってやりたい。応援してあげたい。そんな風に以前から考えていました。
うちの子はどんなことに興味を持つのかな。どんな道を歩きたいと思うのかな。そんな子供の未来、子供がどんなふうに切り開いていくのか、それを見るのが今からとっても楽しみにしています。
そしてそれを、近くで応援してあげたいなと思います。
あなたの子供の、好きはなんですか?ウチの子、こんな事が好きなんだけど、なにかの役に立つのかしら・・・
そんな方はここにコメントで相談してみてくださいね!だれかがアイデアを出してくれるかもしれませんよ^^
Root-013
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